■ リバウンドとは
まずリバウンドとはどのような現象を指しているのでしょうか?ダイエット
をやめた後に、体重がダイエット前、またはそれ以上に増えてしまう現象を
リバウンドと言います。日本人のダイエット経験者のうち、60%以上がリバ
ウンドしていると言われています。そしてダイエットしてリバウンドするの
を繰り返していると、逆に太りやすく痩せにくい体質になってしまいます。
■ リバウンドのメカニズム
では、なぜリバウンドしてしまうのでしょうか?リバウンドが起こる2つの
原因について見ていきましょう。
リバウンドの原因1:ホメオスタシスと停滞期
食事制限によるダイエットを行っていると、スタートし始めは順調に体重が
減るのですが、ある時期になると体重が中々減らなくなります。これを「停
滞期」といい、約1ヶ月ほど続く場合もあります。この停滞期の原因は「ホ
メオスタシス」という体の機能にあります。ホメオスタシスは、体に少量の
エネルギーしか入ってこない場合、エネルギー消費を減少させて体を維持す
る機能のこと。ダイエット中にホメオスタシスの機能が働くと、食事の量に
ともなってエネルギー消費量も減少するため、それ以上体重が減らなくなる
のです。そして停滞期にダイエットを諦めた場合でも、このホメオスタシス
は機能し続けています。ですから食事の量を元に戻したとしても、エネルギ
ー消費が以前より減少しているので、余分な脂肪が蓄積されることになりま
す。
リバウンドの原因2:レプチンの量と満腹感
ダイエットをしていると、満腹感に変化が出てきます。「レプチン」とは、
脂肪細胞に脂肪が吸収されると分泌されて、脳の満腹中枢を刺激する物質で
す。ダイエット中に食事を減らしていると、レプチンの分泌量も減ってきま
す。そしてダイエットを中断し食事の量を元に戻した場合、レプチンの量も
変化するのですが、これが適正量に戻るためには、約1ヶ月の時間がかかるの
です。つまり、1ヶ月は食事の量を元に戻してもレプチンの量が少ないため満
腹感を得られず、かえって食べ過ぎてしまうのです。
■ リバウンドを防ぐために
リバウンドを起こさずにダイエットを成功させるためには、いったいどうす
ればいいのでしょうか?
リバウンドしないダイエット
ダイエットでリバウンドしないためには、上で説明した体の機能をよく知る
ことが大切です。ホメオスタシスは、1ヶ月に5%以上体重が減少すると、最
大限に働く仕組みになっています。短期間で急激な減量をせず、5%以内の
体重減少を心がけましょう。
レプチンをセットする!
レプチンの量をセットするためには、最低1ヶ月必要です。つまり減少した
体重を1ヶ月間維持すれば、レプチンの分泌量が減り、減った状態を維持で
きます。停滞期に入っても1ヶ月間はダイエットを諦めずに続ければ、リバ
ウンドは防止できます。
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