■ 基礎代謝とは
まずは、基礎代謝の基本的なことを知りましょう。基礎代謝は、私たちの
カラダを動かす基本的なエネルギーのことです。
基礎代謝
基礎代謝とは、生きていくために最低限必要な生命活動、つまり内臓を動
かしたり体温を維持するなどに使われるエネルギーです。
基礎代謝の中で、最もエネルギー消費が多いのは筋肉です。筋肉を鍛えて
筋肉量を増やすことで基礎代謝量が増え、太りにくく痩せやすいカラダに
なります。逆に筋肉が少なく脂肪が多いと、基礎代謝量が少ないので痩せ
にくいカラダになります。
1日の総消費消費エネルギー=基礎代謝(約70%)+生活活動代謝(約30%)
■ 平均的な基礎代謝量
では、自分のカラダの基礎代謝量はどのくらいなのでしょうか。厚生労働
省によると、年代別の平均基礎代謝量は以下の表となっています。
■ 年齢別基礎代謝量
年齢 |
基礎代謝量 |
|
男 |
女 |
18〜29才 |
1,550 |
1,210 |
30〜49才 |
1,500 |
1,170 |
50〜69才 |
1,350 |
1,110 |
70才以上 |
1,220 |
1,010 |
単位:kcal/日「第6次改訂日本人の栄養所要量について」厚生労働省
■ 生活活動強度と基礎代謝
私たちが1日に消費するエネルギーの量は、日常生活や運動量によって異な
ります。これを「生活活動強度」と言います。生活活動強度と基礎代謝量
で、総消費エネルギー量が決まります。
総消費エネルギー算出方法
基礎代謝量×生活活動強度指数=総消費エネルギー量
生活活動強度の算出方法
動作強度指数×時間=生活活動強度指数
■ 動作強度指数
活動強度 |
指数 |
動作の例 |
安静 |
1.0 |
睡眠、横になる、ゆったり座る(読書・テレビ観賞) |
極めて軽い |
1.5 |
立ち話、自動車運転、机上作業、料理、食事 |
ふつう |
2.5 |
散歩、掃除・洗濯、立ち歩く仕事、乗り物通勤 |
少し激しい |
4.5 |
園芸、草取り、急ぎ足、階段昇降、農業・漁業 |
激しい |
6.0 |
土木作業、農繁期の作業、荷物運搬、山仕事 |
生活活動強度が大きいカラダを動かす生活を続ければ、基礎代謝量、つまり
消費エネルギーが増えます。
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