■ 肥満とは
まずは肥満とはどのような状態なのか、おさらいしましょう。
■ 肥満と肥満症
肥満とは「正常な状態に比べて体重が多い」、あるいは「体脂肪が過剰に
蓄積した」状況のことです。日本肥満学会は、肥満状況を「BMI」を使って
診断しています。
→BMIについてくわしくは「あなたの理想のプロポーションは?」
17.9以下 |
低体重(やせ気味) |
18.0以上24.9以下 |
正常 |
25.0以上29.9以下 |
肥満度I |
30.0以上34.9以下 |
肥満度II |
35.0以上39.9以下 |
肥満度III |
40.0以上 |
肥満度IV |
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BMIが25.0以上で、かつ
- 肥満に関連する高血圧や高脂血症、糖尿病などの健康障害がある
- 内臓脂肪が蓄積している
のいずれかの状態の場合は「肥満症」と診断され、医学的な治療が必要
な状態となります。
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→脂肪の種類については「体脂肪の種類 あなたはリンゴ型?洋ナシ型?」
→脂肪を燃やすためには「脂肪を燃やすメカニズム」
■ 肥満が引き起こすリスク
では肥満になると、どのような健康障害が出てくるのでしょうか?
- 心臓への負担
肥満になり体が大きくなると、毛細血管もその分長く伸びます。すると心臓は、
今までより遠くへ血液を送らなければならなくなり、心臓に負担がかかります。
肥満の場合、心臓病の死亡率は普通体重の人の1.5倍の割合で高くなっています。
- 膝・腰への負担
歩くとき、膝には体重の2〜3倍の荷重がかかります。肥満は、変形性膝関節症
の原因となるなど、膝や腰への負担を大きくします。
- 睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群の原因の1つとして、首周りに脂肪がついて気道が狭くなっ
ていることが挙げられます。
- 生活習慣病
高血糖、高血圧、高脂血症などさまざまな生活習慣病を引き起こした状態、
「メタボリックシンドローム」の原因となります。
- 婦人科の疾患
肥満は卵巣機能の異常を引き起こし、その結果月経異常や月経不順、不妊、子
宮ガンや卵巣ガンにかかりやすくなります。
また、肥満の人は閉経後も女性ホルモンの濃度があまり下がらないため、乳が
んの原因になるとされています。
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